北海道のスキーリゾート『星野リゾートトマム』が中国企業『上海豫園』から日本の会社である『YCH16』に売却されて話題です。
話題の中心は売却先の『YCH16』。SNS上でも正体不明の会社とされており、様々な憶測が飛び交っているのが現状。
・シンガポールの大手物流企業YCH Groupとは関係あるのか?
・YCH16が怪しいとされる部分は具体的にどこか?
以上についてまとめました。よければ最後までお読みください。
YCH16とは何?wiki風まとめ
星野リゾートトマム公式サイト より引用
北海道占冠村に位置する星野リゾートトマムはスキー場やホテルなどを備えたリゾート施設で、上海豫園が2015年に買収した。売却先は不動産投資合同会社の「YCH16」(東京都港区)。上海豫園は中国の民営複合企業、復星国際の傘下にある。
『YCH16』とは『星野リゾートトマム』の売却先として注目され始めた、日本の(と思われる)企業。
以下に、現在においてわかるだけのYCH16会社情報をwiki風にまとめました。
YCH16の会社情報
企業名:合同会社YCH16
フリガナ:ワイシーエイチシックスティーン
法人番号:1010403032613
会社法人等番号:0104-03-032613
登記所:東京法務局港出張所(※法人設立時に登記が提出された登記所を記載)
インボイス登録番号(※2024年05月31日更新):T1010403032613(※2024年05月10日に適格請求書発行事業者として登録)
法人種別:合同会社
郵便番号:〒107-0062(※地方自治体コードは13103)
住所:東京都港区南青山2丁目2番15-825号
法人番号指定年月日:2024年05月14日
管轄の労働局:東京労働局
管轄の労働基準監督署:三田労働基準監督署参考サイト
法人.info
アラームボックス企業情報
事業の経歴など詳細はハッキリした資料が存在しないので現状わかりませんが、トマム売却の件では不動産投資合同会社とだけ報道がされていました。
YCH16の社長
社長、代表者名などは不明ですが一部報道では『鈴木大亮』という人物が唯一の株主と報じられています。
新雪は株式会社星野リゾート・トマムと株式会社トマムプロパティを100%保有している。買い手のYCH16は不動産投資を手掛けており、鈴木大亮氏が唯一の株主。
YCH16は賃貸オフィスビル『ウィン青山』内に存在
物件名:ウィン青山
基準階坪数:188.35坪
竣工:1979年
用途/仕様:賃貸事務所/オフィス
住所:港区南青山2-2-15
最寄り駅:青山一丁目駅 徒歩4分 / 乃木坂駅 徒歩10分47グループ より引用
現住所
ウィン青山は評判が悪い?
※スマホの画面で小さく表示される場合は指で拡大してください
Google検索より画像引用
合同会社YCH16がオフィスを構えるウィン青山をGoogle検索すると検索候補に「飛び降り」やら「大島てる」「怪しい」など、かなり危ういキーワードが出てきます。
※スマホの画面で小さく表示される場合は指で拡大してください
Yahoo!知恵袋 より引用
Yahoo!知恵袋なので信頼性は低いですが、上に引用した画像のような問答も発見しました。
ウィン青山はバーチャルオフィスとして使用されることも多く、入っている会社も詐欺まがいの会社が多いとのこと。
バーチャルオフィスとは、住所や電話番号のみを借りられるオフィスのことをいいます。 昨今多様化するオフィス形態の一つであり、作業スペースを提供するレンタルオフィスやコワーキングと異なり、実際に入居はせず、住所や電話番号のみを利用します。
freee株式会社 より引用
注意してほしいのは、個人の書き込みでしかないこと。しかし、Googleの検索候補に浮上する程度には多くの人間が不審に思って検索しているのは確かです。
大事なことですが、ウィン青山自体はオフィスを貸しているだけで悪くはありません。
検索候補に浮上するレベルで怪しい会社がかつてウィン青山に(一社、あるいは複数)在った、ということなのでしょう。
事故物件として『大島てる』に掲載
※スマホの画面で小さく表示される場合は指で拡大してください
大島てる より引用
『大島てる』とは、言わずと知れた事故物件情報を提供しているサイト。
※スマホの画面で小さく表示される場合は指で拡大してください
Google検索より引用
ウィン青山はかつて飛び降りが起きた事故物件のようです。
YCH16とシンガポールは無関係
チャイナマネーは各国の不動産市場に流入してますので、売却先が確保できる案件なら良いのですが、加速すると不動産価値下落→信用収縮になるリスク。
YCH16って、シンガポール物流最大手のYCH??中国企業、星野リゾートトマム売却(時事通信)https://t.co/l8hN8nCZJK
— 新村 直弘 (@nniimurarisk) July 2, 2024
YCH16は『YCH』という名前から、「シンガポールの大手物流企業YCH Group Pte Ltd (YCH) と関係するのでは?」
という疑問も一部では生じていますが結論から言うと、無関係でしょう。
なぜならシンガポールの大手物流企業関係の会社であれば、代表者名も資本金も従業員も非公開な上に、公式HPも作られていない現状はまずあり得ないからです。
YCH16は「不動産投資合同会社」と報道されているので物流企業とは事業内容も異なっており、関係を見出すことはできません。
そもそもの話、社名のYCHが共通しているだけで、『YCH16』と『YCH Group』では名前が違いますからね。
しかし、今後の続報によってはなんらかの関係が判明するかもしれません。続報が入り次第、追記します。
YCH16が怪しいとされる3つの理由
ここまで掲載した内容から、既にYCH16という会社の正体不明さを怪しんでいる方は多くいると思いますが、改めて世間から怪しいと認識される理由を3つ解説します。
2024年の5月に設立したばかりの企業
合同会社YCH16は2024年の5月に設立されたばかりの企業であり、設立から一月経っても会社として具体的な事業を行った形跡が見られません。
設立以後、活動の行われた形跡が無いにもかかわらず、突然400億円を超えるリゾートの売却先になるというのが、些か以上に怪しさを醸し出しています。
『YCH』が閉鎖と設立を繰り返していた
中国企業、星野リゾートトマム売却(時事通信)#Yahooニュースhttps://t.co/mICVWdTIMR
売却先は不動産投資合同会社の「YCH16」(東京都港区)。
調べたらYCH1〜15は閉鎖済み。興味深い。 pic.twitter.com/TDi4Z5FRmC— 大場礼 (@hatugenchu) July 2, 2024
『合同会社YCH』という会社が全く同じ住所、オフィスの場所に1~15まで設立され、現在は全てが閉鎖されています。
YCH1~15と同じ住所、オフィスの場所に今は『合同会社YCH16』がある、という構図。
全く同じ名前の会社を作っては閉鎖→ナンバリングを変えて新たに設立する、の繰り返しに意味があったのか、なかったのか……。
すべてが謎に包まれており、怪しいという評価をくだされても仕方ないでしょう。
具体的な企業像がなにもみえてこない
合同会社YCH16に具体的な企業像がまったくみえないのが怪しまれてしまう原因の一つ。
この記事の冒頭に現状判明しているだけのYCH16情報を記載しましたが、企業として明確にわかっているのはトマムの売却先という事だけ。
元々売却が目的だったかのような設立のタイミングに、何度も設立と閉鎖を繰り返してきた経歴など、ペーパーカンパニーを疑わせる怪しさが存在します。
YCH16とは何?シンガポールとは無関係?怪しい3つの理由とは【まとめ】
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。以下に記事の概要をまとめました。
・YCH16には元々トマムを売却する為に設立された疑惑がある
・YCH16設立以前にYCH1~15までのナンバリングが存在した
・YCH16はペーパーカンパニーの可能性がある
もし記事を読んで面白い、役に立ったと思っていただけたなら、是非当サイトをお気に入り/ブックマークして次回更新もチェックしてください。