週刊少年ジャンプにて連載していた
大人気漫画「NARUTO -ナルト-」!
その作中に登場した技等の由来に関して
解説を交えながら紹介していきます。
「NARUTO -ナルト-」とは
落ちこぼれの少年忍者うずまきナルトが
忍びの里の長、「炎影(ほかげ)」になるため
また
仲間のために戦いながら成長する物語。
そして
過去を乗り越え世界の危機に立ち向かう
王道の少年漫画。
概要
「NARUTO -ナルト-」は「週刊少年ジャンプ」にて
1999年43号から2014年50号まで
約15年間連載されていた超人気漫画です。
その人気は日本国内のみに収まらず海外ではあの
「ONE PIECE」を凌ぐ程の人気だとか!
ちなみに私もワンピより断然ナルト派です笑
日本的文化を背景にしている分、民俗学に
興味がある私はナルトにひかれるわけです。
一方外国のファンたちはそもそも「忍者」が大好き!
さらに主人公のナルトは「金髪碧眼」
白人の特徴を併せ持っている事から
西洋諸国でのウケが良いのも理解できます。
個人差はあるものの、主人公に感情移入や
自己投影をするのは万国共通の事象ですからね。
作者の岸本 斉史さんも
「外国から見た日本」がNARUTOのコンセプト
と仰っていますし、岸本さん自身
ある程度狙って海外ウケする要素を
作中に組み込んだのかもしれません。
NARUTOの元ネタ日本神話
能力バトル漫画ということもありNARUTOには
沢山の魅力的な忍術や能力が存在します。
その殆どが神話や民間伝承に起源をもつ事は
この手の話が好きな人には説明するまでもない事。
最近では同じく日本の神話や民間伝承を元ネタにした呪術廻戦という漫画が大ヒットしています。呪術廻戦に登場する両面宿儺は記紀神話、日本書紀に登場する鬼神のごとき存在です。
TVアニメ『呪術廻戦』PV第3弾 より画像引用
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
この両面宿儺に関して、詳細に解説した記事がコチラになります↓
興味がある方は、上の記事も合わせてご覧ください。
さて、話をもどしまして、NARUTOや呪術廻戦のように日本神話を元ネタにした漫画を楽しみながら、その元ネタの知識まである方は稀です。
というわけで
今回はNARUTOの代表的な能力の一つ
ナルトのライバルにして親友でもある
「うちはサスケ」をはじめうちは一族だけが持つ
写輪眼の多彩な能力の元ネタについて解説していきます!
NARUTOの「イザナギ」と「イザナミ」
うちはサスケの代表的な能力「写輪眼」。
うちは一族のみが開眼すると言われる
特異体質の名前です。
この写輪眼は使用者の成長に従って
多くの能力を発現するようになります。
写輪眼の数ある術の中でも有名な
「イザナギ」と「イザナミ」
これはそれぞれ対になっている術の名前で元ネタが日本神話における代表的な夫婦神の名前です。
それぞれの術を簡単に説明すると
イザナギ
=自分にとって都合のいい現実を選択しそれ以外を無視することができる術。
イザナミ
=イザナギの使用者を戒めるための術。相手を無限ループにハメる幻術です。
イザナギの解除方法は相手が運命を変え続ける事を辞め現実を受け入れること。
NARUTOの作中で最もややこしい術といわれるイザナギ、イザナミですが由来となる神話には術の原型となる出来事があります。
イザナギは男神でありイザナミは女神。
この二柱の神は多くの国々と神々を生みましたが
ある出来事がきっかけでイザナミが黄泉國(よみのくに)へと行ってしまってから運命は狂いだします。
※画像はイメージです
イザナミを深く愛していたイザナギは黄泉國までイザナミを追いかける。
イザナギはイザナミを連れ帰ろうとするがイザナミの変わり果てた姿を目撃してしまう。
イザナミは腐敗して蛆にたかられた姿に変貌していたのだ。
恐怖したイザナギは黄泉國から逃げだしてしまいます。
イザナミが黄泉の國へと去ったという運命を否定し連れ戻そうとしたイザナギに現実を直視させたイザナミ、という構図がこの術の元ネタなのでしょう。
とはいってもNARUTOにおける術の関係とは異なり、神話においてはイザナミがイザナギを戒めたというよりはイザナミの変わり果てた姿を見て恐怖したイザナギが現世へ逃げ帰った、というだけ。
イザナミ自身が「現実を受け入れなさいよ~」と説教したわけではなないので、NARUTOの方はイザナギに対してイザナミが特攻的効果を表すという構造と亡くなった者は戻らない=運命は変わらないから現実を受け入れろという教訓を術に活かしたのでしょう。
今回の記事はこれで終わりですが、全部で三つNARUTOの元ネタ解説記事を作成しているので以下にご紹介ています。
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「NARUTO -ナルト-」に見る!日本神話の神!その③では天照とスサノオという写輪眼を代表する瞳術であり、日本神話を代表する神について解説しています。
記事の途中にリンクを張った両面宿儺は実在した人間の伝説?現在に伝わる怖い話と正体に迫る!と同様、これらの記事を読めば漫画をより深く楽しめるし、神話に詳しくなることもできて一石二鳥。是非ご覧ください。