中山泰秀防衛副大臣について個人の情報を詳細に知りたい方向けの記事です。
今回の記事では中山泰秀副防衛大臣のこれまでの経歴や所属派閥の詳細、イスラエル(ユダヤ)との関係について解説しています。今後解任される可能性にも触れました。
東京五輪関連の件で何故中山泰秀防衛副大臣が政府を通さず直接「チクった」のか。イスラエル(ユダヤ)との関係を探る事で見えてくるものがあります。
今回の記事を最後まで読んでいただければ中山泰秀防衛副大臣という人物の輪郭や何故その決断に至ったかの理由に自分なりの答えを導き出す事が出来るでしょう。
中山泰秀(防衛副大臣)の経歴
この項目では現在、防衛副大臣と内閣府副大臣を兼任されている自民党所属の衆院議員、中山泰秀氏の経歴について詳細に解説していきます。
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2021年7月22日、オリンピックについて重大な意味をもつ連絡を政府を通さず独断で海外のユダヤ人団体へしたことにより、注目されている中山泰秀とはどういう人間なのか。
中山氏の経歴を辿る事で人間性の輪郭を浮かび上がらせてみましょう。
中山泰秀(防衛副大臣)の経歴:政治家としてのこれまで
父、叔父、祖父、祖母と代々政治家の家に生まれた中山氏。
家系図は↑上図のような感じ。
このように中山泰秀氏は代々政治家の家系の政治家、という経歴を持つ政治家としては珍しくない人物。
珍しくない、のですが「進次郎構文」で何かと話題の小泉進次郎議員とは違い、最初から政治の道に携わっていたわけではありません。
1993年に大学を卒業した同年4月、電通にいったん就職されています。
ところが同年9月、父・中山正暉衆議院議員の第一秘書となり、政治家への道を歩みだすことに。
二世、という事で政治家になるまで順風満帆と思われがちですが96年、2000年、2001年と連続して落選するなど実は苦労人。
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01年に落選した後は一時期、小池百合子氏の政策秘書に採用されたこともありました。
中山泰秀という人物が政治家に成ったのは2003年11月。比例復活からの初当選という形で衆議院議員となりました。苦節十年の道のりが報われた瞬間です。
2005年も再選。同年、政治倫理審査会委員、衆議院議事進行係を務め、2006年10月には党内閣部会専任部会長に就任。
2007年8月、第1次安倍改造内閣で外務大臣政務官に就任。同年9月27日、福田康夫内閣で外務大臣政務官に再任。
と、ここまでは順調だったのですが2009年8月30日、第45回衆議院議員総選挙で落選。03年のように比例復活もなりませんでした。
この年は民主党が自民党を破り、鳩山由紀夫氏による鳩山政権が誕生した年。
勢いがあった民主党と違い、完全に押されていた自民党議員は中山泰秀氏に限らず、全体的に落選者が多かった年です。
しかし、ここで諦めるのなら、もっとはやくに挫折していたでしょう。
落選後の2009年9月から再起を期し、民間活動にシフト。株式会社パソナグループの代表補佐に就任。“その時”が来るまで雌伏してまつことに。
そして2012年12月17日比例復活で当選。選挙を勝ち抜いて国政に復帰。3年の時を経て見事政界へ復活を果たしました。
2014年9月、外務副大臣に就任。同年12月25日には第3次安倍内閣で外務副大臣に再任。
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2015年1月20日、外務省在ヨルダン日本国大使館に設置された現地対策本部の本部長に就任。同年10月、自民党大阪府連会長に就任した。
※上↑に引用した画像は2016年のもので日本・ヨルダン議員連盟、ハダッド大使閣下を囲んでした昼食会の際の画像。
2017年11月、衆議院外務委員長に就任。
そして2020年9月18日、菅義偉内閣で防衛副大臣兼内閣府副大臣に就任し、今に到ります。
実は自身のYouTubeチャンネルも持っており、自ら日々情報発信をしています。
他にもTwitter、Instagram、Facebook、アメーバブログもやっているなど、2021年7月23日現在50歳という年齢ながらSNSを使いこなす姿は非常にエネルギッシュ。
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勿論、今の時代SNSを駆使する議員は珍しくありませんが中山泰秀氏程能動的に、スタッフに任せずこれらを活用している政治家は稀でしょう。
中山泰秀(防衛副大臣)の経歴:学歴・出身校
ここでは中山泰秀氏の出身校について紹介していきます。つまりは学歴ですね。
以下に中山泰秀氏の出身小学校、出身中学、出身高校、出身大学をまとめています。
中山泰秀(防衛副大臣)の出身小学校:追手門学院小学校
所在地
〒540-0008 大阪府大阪市中央区大手前1-3-20出典 Wikipedia
大阪の市立小学校で1888年より創立の歴史ある名門。Googleで同校を検索すると検索候補に「金持ち」と浮上します。
同校に通う生徒に裕福な家庭が多いことを示しており、実際卒業生である中山泰秀氏が政治家一族で「金持ち」の家庭の為、あながち間違いではないのでしょう。
とはいえ、別に一般家庭の子供が馴染めないということはなく、身もふたもない言い方をしてしまえば結局個人の資質によるという事ですね。
中山泰秀(防衛副大臣)の出身中学:千代田区立九段中学校
所在地
〒102-0071 東京都千代田区富士見1-1番地出典 Wikipedia
現在は千代田区立九段中等教育学校と名を変えており、校舎は千代田区立お茶の水小学校の校舎建て替えに伴い2023年春までお茶の水小の仮校舎として使用されています。
実は過去の卒業生に有名声優、日髙のり子さんがいる。
ちなみに、千代田区立九段中等教育学校となった今の偏差値は男子女子共に66。
中山泰秀(防衛副大臣)の出身高校:アルザス成城学園
国公私立の別 私立学校
設置者 学校法人成城学園
設立年月日 1986年
閉校年月日 2003年 中等部、2005年 高等部
共学・別学 男女共学出典 Wikipedia
アルザス成城学園は2005年に廃止されるまでフランスにあった日本人の為の教育施設。中山泰秀氏は高校時代の3年間ここに留学していました。
同校の著名な卒業生には元女優の深田あきさんや
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元プロ野球選手の荒波翔さんと結婚された宮崎瑠依さん。他に、
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ものまねタレント、音楽講師の山口知香さん。
そして同じ政治家の羽田次郎さんなどがいます。ちなみに羽田さんは立憲民主党所属の議員。
中山泰秀(防衛副大臣)の出身大学:成城大学
偏差値は52.5~55.0。中山泰秀氏の同窓生には女優の
板尾創路さん主演・大宮エリーさん脚本の「デカ*黒川鈴木」http://t.co/7vlYRbrJ の撮影中。私の役は板尾さんの奥さん。 もと皇室出?の高飛車天然女デス。楽しい〜!! pic.twitter.com/WNBatvjp
— MayuTsuruta (@MayuTsuruta) December 21, 2011
鶴田真由さんや、アナウンサーの、
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雨宮塔子さん等が存在します。
ちなみに鶴田真由さんと雨宮塔子さんは同学部・同級生で当時から親交が深い友人なのだそう。
中山泰秀(防衛副大臣)の出身大学院:早稲田大学大学院スポーツ科学研究科
※ここにはスポーツ科学部が本拠地としている所沢キャンパスの地図を埋め込んだが、東伏見キャンパスでも同学部の教育・研究活動は行われています。
早稲田大学スポーツ科学部の偏差値は65.0。ただし、中山泰秀氏が入学したのは大学院であり、大学院のスポーツ科学研究科の偏差値ないし入試倍率のデータはなかった。
「中山泰秀の経歴:政治家としてのこれまで」の項目でも触れましたが2009年に選挙で落選し、再起を目指していた時期、同大学院に通っていた中山泰秀氏は修士(スポーツ科学)の学位を取得しています。
中山泰秀(防衛副大臣)の派閥
中山泰秀氏は自由民主党の派閥、清和政策研究会に属しています。
代々研究会の会長の名前が派閥の通称名として使用されており、現在は細田博之氏が会長をつとめている為、通称細田派と呼ばれています。
細田 博之 Facebook より画像引用
自民党内では、平成研究会や宏池会と並ぶ保守系の名門派閥であり、保守合同時の日本民主党(更に古くは日本自由党。岸信介、鳩山一郎派)の流れを汲む。
小泉内閣以降、総裁派閥・主流派として実質的に政権の中枢を担う派閥。
あの安倍晋三氏もこの派閥に属しています。
中山泰秀(防衛副大臣)の解任の可能性
中山泰秀氏に対して現在、防衛副大臣を解任するべきでは?という声がSNS上を中心に浮上しています。
理由としては素性不明のアカウント(Twitterのフォロワー)からの報告を受けて防衛副大臣でありながら外務省等を通さず、直接親イスラエル組織に連絡したから。
結果、東京五輪開会式演出担当だった小林賢太郎さんが解任される事態となりました。
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小林さんを解任するに足る情報が自分の元に入ってきたとしても、組織人である限り独断専行は褒められたものではない。
また、国外の組織に報告することで実質的な圧力を自国にかけ自国開催のイベントに携わる人物を解任させるように誘導する、のは「防衛」副大臣の行動として適当といえるのか?
実際Twitterではそうした理由から、今回の中山泰秀氏の行動に反感をもつ人々が多く、
Twitter より引用
というハッシュタグさえ作られ、解任された小林さんより中山泰秀氏自身が炎上している状態。
未だ本人は勿論、政府からも発表がないため明言はできませんが最近オリンピック関連で続々と解任者が出ている事から、中山泰秀氏自身も無傷でいられるとは言い切れません。
よって中山泰秀氏が防衛副大臣を解任される可能性は少なくないと思われます。
しかし彼は代々政治家の家系というバックボーンがある為、そう簡単に解任されるとは考え辛い。
オリンピックもまもなく開始されるし、いつの間にか炎上自体が鎮火して終わりパターンも有り得る。
どちらにせよ、最も国益に通じる答えが選ばれることを一国民としては願うばかりです。
中山泰秀(防衛副大臣)の解任の可能性:追記2021年7月25日
当初、「中山泰秀防衛副大臣による独断専行」「自国開催の世界的イベントに携わる人間を海外の圧力を使って解任させた」として、防衛副大臣を解任するべきとのハッシュタグすら生まれ炎上してしまった中山泰秀氏。
しかし件の件があった翌日、その見解が覆る様なニュースが飛び込んできました。
イスラエル公共放送、夜の定時ニュースの見出しトップが、この東京五輪での歴史的な、ミュンヘン五輪被害者追悼だった。遺族は49年この瞬間を待っていたと。その瞬間は、体が震え、鳥肌が立つものだったと。
— Mika Levy-Yamamori (山森みか/biniyaminit) (@M_LevyYamamori) July 23, 2021
1972年に起きたミュンヘンオリンピック事件。これによりイスラエルの選手・コーチ11人が犠牲になりました。
オリンピックを目指した選手たちがオリンピックの場で犠牲になったということで、遺族たちは開会式での追討を当時からIOCに訴えてきました。
ところがIOCは訴えを却下。理由は「開会式にふさわしくないから」。以後49年間、今回の東京五輪に到るまで遺族はIOCに歯痒い思いを抱いてきたというわけです。
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そして49年後の東京五輪でついに悲願が達成されることになったと。
つまり、中山泰秀氏は政府関係者という事で当初からイスラエル事件犠牲者追悼を承知しており、だからこそ東京五輪関係者にユダヤに関して不適切表現の過去がある人物を据えておくわけにはいかなかった。
49年越しの追悼を成功させるためには少しでも不安材料を取り除く必要があり、件の対応を行ったというわけですね。
そういう事情を鑑みれば、中山泰秀氏の行動も一概に批判できるものではないでしょう。
そもそも、イスラエル事件の追悼を予定していたのなら、関係者の選定をもっと厳格に決めておくべきなのです。
中山泰秀氏の解任騒ぎはそうした者の尻ぬぐいをしたとも取れ、結果批判を受けているわけですからむしろとばっちりとすら表現できる。
とはいえ、Twitterで通報を受けた後内々で処理すればここまで燃えることはなかったし、一種のパフォーマンス的な側面を感じざるを得ない。
中山泰秀氏が解任を誘導した経緯について、納得できる背景は発覚したがそれを一般人の通報で行いあまつさえTwitter内で公開する行為は果たして必要だったのか否か……。
どちらにせよ、中山泰秀氏自身に対する解任の可能性は未だ少ないながらも存在しています。
中山泰秀(防衛副大臣)のイスラエル・ユダヤとの関係
中山泰秀氏とイスラエルには確かな絆が存在しています。
イスラエルが親日国家であることも影響しているとは思いますが中山泰秀氏は日本イスラエル親善協会(JIFA)に所属し顧問を務めています。
日本イスラエル親善協会(JIFA)の活動はイスラエルの文化、料理、ユダヤ教宗教行事の体験やヘブライ語の学習などであり、中山泰秀氏もこれに参加していたと考えられ、普段から彼の国と交流するに辺り相当個人的な思い入れがあると思われます。
臨時代理大使 @istrulov は本日、@AbeShinzo 前首相、@iloveyatchan 防衛副大臣と会談し、イスラエル🇮🇱と日本🇯🇵の二国間関係および中東地域の課題について話し合いました。 pic.twitter.com/mS4mRsab74
— イスラエル大使館 Israel in Japan (@IsraelinJapan) June 1, 2021
実際、2021年5月11日にはパレスチナ問題についてイスラエルに肩入れするツイートを投稿。
こちらも確認を取った上での発言ではなかったようで当時、加藤勝信・内閣官房長官は「中山泰秀氏のツイートはあくまで彼個人の見解によるもので意図は承知していない」と記者会見でのべている。
国の方針が明確でない事象についてその国の政治家がどちらかに肩入れするような発言をするものではないだろう、とこの時も炎上しました。
今回の件と当時のケースを鑑みて、中山泰秀氏がイスラエルに対して親身であることはわかります。
それ自体は結構なことですが、しかし立場ある人物がその影響力を考えず個人的感情や思想に従い行動を移す事に問題がある事は当時の炎上、そして現在、
Twitter より引用
というハッシュタグまでつくられ、再びの炎上を引き起こしている事からも明らかでしょう。
一方で中山泰秀氏のおかげでイスラエルと良好な関係を築けている側面はある。どうにか彼個人と国民が納得できる落とし処を定めてほしい所です。
中山泰秀の経歴と派閥の詳細!解任やイスラエル・ユダヤとの関係:まとめ
今回の記事は中山泰秀氏の政治家としての経歴、学歴やイスラエル・ユダヤとの関係について情報をまとめたものになります。以下に記事の概要を箇条書きでまとめました。
・中山泰秀氏の経歴は代々政治家エリートの家系にもかかわらず、山あり谷ありで険しい。
・中山泰秀氏の学歴は普通に良い。
・中山泰秀氏の防衛副大臣解任の可能性はある。Twitterでは解任を求めるハッシュタグすら誕生した。
・中山泰秀氏のイスラエルとの関係はかなり良い。というか良すぎて不用意な発言から炎上している。
以上になります。ここまで読んで頂いた方には問題ないと思いますが、もし最初にまとめからご覧になった方は是非各項目に目を通して詳細を確認してください。
それではまた、新しい記事でお会いできることを楽しみにしています。