NYから再び日本の芸能界へ復帰を果たした小出 恵介さん。そもそも何故NYに向かったのか?
本人の発言から深く掘り下げて、詳細を考察していきます。
小出さんの復帰の裏にあったもの(者)とは? 彼が日本で復帰できるまでに至った理由を大きくわけて3つ紹介。
最後に、2021年以降本格再始動する小出さんの出演作など、動向に迫ります!
■小出は何故NYに?
前回に引き続き、小出 恵介さんの特集記事となります。
2017年に未成年女性とのスキャンダルが発覚し、日本の芸能界から姿を消した小出さん。
実は芸能界のみならず、日本という国から飛び出し、アメリカ・ニューヨークへ移住していたのです。
小出さんはなぜ日本を出てNYへ向かったのか? 以下のように語っています。
「誰も助けてくれない場所で自分を見つめなおし、俳優として一から訓練したかった」
「エンタメの本場であり、世界中から強い信念をもつ人が集まる場。自分に合っていると思った」
成程、確かに納得できる話です。では、この辺りを少しだけ深く考察してみましょう。
前提として当時の小出さんはまさしく国に居場所がない状態。俳優としての活動を続けるのであればいっそ国を出る方が効率的だった。
その上で何処をチョイスするか、というのが問題。
韓国や中国の場合、拠点を移すには日本と近すぎるし、同じアジア人国家。自国の言葉を喋れない日本人俳優の需要はない。
その点、アメリカは距離が遠い。加えて近頃、アジア人俳優の需要も増加している。
あちらは多民族国家故人種問題が厳しく、特定の人種ばかり映像に登場させるわけにいかないから。
そしてNYは小出さんがいうようにエンタメ業界的にも世界最先端の街。
言語の壁は依然ありましたが、復帰を目指し自分を鍛え直す場として総合的に最適だった、ということでしょう。
これで、小出さんがNYを復帰の地と選んだ理由がよく理解出来たと思います。
NYという巨大な都市がもたらす恩恵は様々。
ただし、それは待っていれば降りてくるものではありません。
小出さんは見事、それを掴むことが出来たのでしょう。
確かにスキャンダルを起こしてしまった件は汚点ですが、そこから這い上がった彼を私は尊敬します。
■復帰できた三つの理由
NYでCMに抜擢され、日本での本格復帰も決まった小出さん。
ここまで到れたのには大きく分けて3つの理由がありました。
次からそれぞれ細かく見ていきましょう。
明石家さんまの助力
小出さんと親し気に写るのは大御所お笑い芸人の明石家さんまさん。
実は小出さんの日本復帰に彼の助力が大きく関わっているのです。
2018年、さんまさんの企画・プロデュースしたオリジナルドラマ『Jimmy 〜アホみたいなホンマの話〜』がNetflixで配信されました。
同ドラマに登場する『さんま』を演じたのは玉山 鉄二さん。
しかし、当初この役を演じる予定だった人物は彼ではなく、小出さんでした。
なぜ代役となったのか? 理由は言うまでもなく、2017年のスキャンダル。
結果小出さんが降板。その影響で80%以上取り直しの上、一年再編集してからの配信に。
つまり、本来であれば17年の配信だった作品が小出さんのせいで撮影に大きな支障をきたしてしまったわけです。
自分の企画・プロデュースした作品で、しかも自分役に選んだ俳優が原因の大損害。
普通、怒りますよね。私なら怒ります笑
騒動真っ只中にあった当時の小出さんも同じことを考えたらしく、さんまさんへ謝罪の電話を入れる際は酷く恐ろしかったとか。
ところが、予想を裏切りさんまさんは怒るどころかむしろ「大丈夫、大丈夫」と励ましてくれました。
この時を振り返って「さんまさんが一番優しかった」と小出さんは語ります。
渡米後もなにかと気にかけてくれたそうで、なんと日本復帰の足掛かりともなる新事務所と縁を繋いでくれたのもさんまさん。
昨年、2019年にさんまさんがNYの小出さんを訪ねた際、彼の頑張りを評価して人脈を繋いでくれたという。
上に引用した画像はその時のもの。事情を知ってから見ると味わい深い一枚です。
さんまさんの助力が無ければ日本復帰はまだまだ先の話だった筈。
さすがは日本芸能界の首領とも呼ぶべき人物。その懐の深さは計り知れません。
新事務所社長の漢気
さんまさんの助力によって繋がったのが今の事務所『リズメディア』であり、その社長、谷川 寛人さん。
彼は元ジャニーズJr.という報道もあり、それによると中居 正広さん、木村 拓哉さんの一つ上の世代。城島 茂さんや坂本 昌之さんと同学年だとか。
また、かつては釈 由美子さんと交際していた時期もあったそうです。
人柄は寡黙で情に厚い人情派。ジャニーズを辞めた後は渡米し、帰国後は芸能プロ社員を経て20第半ばで現事務所を設立した叩き上げの人物。
さんまさん経由で小出さんを拾い上げる際には彼の前事務所、アミューズに挨拶へ赴き、社長に「預からせてください」と了解を取ったと言います。
この時、同事務所会長の大里 洋吉さんにも理解をしてもらっている。
まさに人情派という評価に偽りなしの熱い人物ですね。
リズメディアにはこれまで俳優が所属しておらず、小出さんが現在唯一の所属俳優。
いわば彼一人の為に俳優部門を新たに造ったに等しく、それだけ小出さんに期待している証拠だと言えるでしょう。
ちなみに、リズメディアといえば歌姫MISIAさんの所属事務所として有名ですが『Jimmy 〜アホみたいなホンマの話〜』の主題歌を担当されたのは彼女。
さんまさんを中心とした人の縁が復帰の理由としてかなり大きいとわかりますね。
俳優仲間の赦し
小出さんを挟んで向かって左が小栗 旬さん。右が小栗さんの兄、了さん。
今回日本で復帰するにあたり、当時迷惑をかけた関係者や俳優仲間にも会いに行ったと言います。
その一人、小栗 旬さんはだまって小出さんを抱きしめ背中をバンバンと叩きながら「お帰り」と涙ながらに言葉を掛けてくれたそう。
結局、演技を続けるならば、現場の俳優たちから歓迎されないことにはどうにもなりません。
ゆえに、こうして俳優仲間からの“赦し”を得たのは彼が復帰する上で他ふたつの理由と同等以上に大切なことです。
それにしても、小栗さんは熱い男ですね。二人の友情エピソードにドラマよりドラマらしい感動を覚えました。
■2021年以降の活動
本来であれば2020年9月にNYのオフ・ブロードウェイで上演される予定だった『えんとつ町のプペル』。
同作の主役を小出さんは見事オーディションで勝ち取りました。
芸能活動の復帰は今作、ということになるはずだったのですが……流行り病の影響で延期に。
公演時期の詳細は未定だそう。
一方、日本での活動は今のところ延期や中止にはならないようです。
2021年の春には映画『女たち』に出演。出演時間は僅かですが小出さんの復帰姿を日本で最初に観れるのはおそらくこの作品でしょう。
そして同年10月には埼玉県内にできた新劇場のこけら落とし公演『群盗』において主演が決定しています。
2021年秋オープンの新劇場こけら落とし公演「群盗」に小出恵介、演出は小栗了 https://t.co/PlWfDuBbzu
— 小栗 了 (@RyoOguri) October 8, 2020
同舞台のプロデュース、演出を手掛ける人物こそ盟友小栗 旬の兄、小栗 了さん。
まさしく人の縁。人脈の大切さを実感させられます。
助力してくれる人の多さは本来の小出さんが「良い人」であったことの証左でしょう。
願わくは、苦難の日々に報いるだけの幸福が彼の今後にあらんことを。