北里大学特別栄誉教授の大村 智さん。
日本人3人目のノーベル賞受賞者!
出身や学歴に加え年齢等プロフィールを調査!
受賞内容や研究成果にも迫った!
■大村 智のプロフィール
名前 大村 智(おおむら さとし)
生年月日 1935年7月12日(現在80歳)
出身 日本山梨県韮崎市
職業
●天然物有機化学者
●北里大学特別栄誉教授
●薬学博士(東京大学、1968年)
●理学博士(東京理科大学、1970年)
出典 wikipedia
北里大学特別栄誉教授の大村 智さん。
今回、ノーベル生理学・医学賞を受賞し
TV、ネット問わず話題を独り占めしています。
日本人のノーベル賞の受賞は昨年の
赤崎勇、天野浩、中村修二(米国籍)の
3氏に続き2年連続となります。
※昨年の受賞者はいずれも物理学賞
日本人の偉業が認めらた事で
私も同じ日本人として誇らしいです。
しかしこういう事をSNS等で発言すると
「自分が受賞したわけでもないのに喜ぶな」
と苦言を呈する人々がいます。
確かに一部正論ではありますが
偉業を成した人物が同族で
それが誇らしいと思うのは
ごく自然な感情である筈です。
とはいえ
“偉業を成した彼と己は同族なのだから
自分も同じようにすばらしい”
等と偉人と己の同一視を図るのは問題です。
しかし同族が成した成果をある種身内のように
只称賛し、偉人と同族であると誇りを持つのは
全く意味が違ってきます。
変に世間を斜めに見たり歪んだ自意識を持たず
常にフラットな目線で謙虚に生きたいものですね。
■学歴
今回世界的な賞を受賞し
その功績が認められた大村さん。
ここで気になるのは彼の学歴です。
いったいどのような学び舎を経て
今の彼があるのか、調査してみました。
●高校
山梨県立韮崎高等
●大学
①山梨大学学芸学部
②東京理科大学大学院理学研究科
以上が彼の学歴になります。
大学が二つ在りますがおそらく
山梨大学を卒業した後に
東京理科大学大学院へと進んだのでしょう。
私の友人にも数人、大学院へと進み
大きな成果を収めている人達がいますが
自分の学びたい事に妥協せず
常に高みを目指すその姿勢には
いつも驚かされています。
やはり何事においても何かを成せる人間は
向上心を強く持つ人間なのだと
再確認させられました。
■授賞理由
大村氏の授賞理由は「寄生虫病に対する新しい治療法の発見」。
―中略―
大村氏は、土壌の微生物が作り出す化学物質から抗寄生虫薬「イベルメクチン」を開発し、熱帯病の克服などに貢献。多くの患者を救った点が高く評価された。
大村さんがノーベル賞を受賞したのは
抗寄生虫薬の成果が理由となります。
同薬剤は大村さんが75年に発見した
「抗生物質」が元になっており
これは静岡県内の土壌中にあった
新種の放線菌から抽出されたもので
寄生虫や昆虫をまひさせる機能を持っていました。
それを米製薬大手メルクが家畜の
寄生虫駆逐剤として改良した薬剤が
「イベルメクチン」であり
大村さんをノーベル賞へと導きました。
インベルメクチンはアフリカの風土病である
「オンコセルカ症」にも極めて効果があり
多くの人々をその病魔から救いました。
この病気は河川盲目症とも呼ばれ
“線虫の幼虫が目に侵入して発症する病気”
故にインベルメクチンにより症状の悪化を
抑えたり感染を防ぐことが可能でした。
この薬剤は世界保健機関(WHO)を通じ、
アフリカや中南米等で約10億人以上に無償提供され
多くの人々を失明の危機から救いましたが
これには大村さんの尽力が欠かせませんでした。
というのも10億人に薬を無償提供などは
薬の権利などの問題で普通はできません。
ではなぜそれが可能となったのか
答えは1つ、大村さんが薬の特許を放棄したから
本来であるなら薬の特許で莫大な資産を
手に入れていただろう大村さん。
しかし1人でも多くの人々を救うために
これを放棄したのです。
まさに英雄的行為ではないでしょうか?
大村さんには賞金として
800万スウェーデン・クローナ、日本円にして
約1億1500万の内3分の1が贈られますが
研究費用に殆どが消えていくでしょう。
莫大な富を得る機会を捨てて得られたのは
栄誉と本来のそれには及ぶべくもない資金。
客観的に考えて“割に合わない”行為ですが
それ故にこの道を選んだ大村さんにたいして
非常に深い畏敬の念を感じました。
■関連記事
梶田隆章の学歴や出身は?受賞経歴とニュートリノ質量観測に迫る!