小西美術工藝の社長、デービッド・アトキンソン。
彼の学歴や驚きの経歴などを調査!
伝説の金融アナリストの視点から見る日本とは?
今話題の人物についてまとめてみました!
■デービッド・アトキンソンのプロフィール
出生 1965年
出身 英国
300年を越える歴史を誇る小西美術工藝
その会長兼社長がデービッド・アトキンソン氏。
英国人でありながら日本文化に傾倒し
中でも茶道に最も精力的に取り組んでいます。
その実力は非常に高く、99年に裏千家に入門
06年には茶名「宗真」を拝受されるほど。
茶名は上から2番目の実力者に許される称号で
利休以来の通字である
「宗」を含んだ名前を名乗る許可。また同時に
正引次までの許状の取次ができる資格です。
人に物を教えるレベルまで茶道を極めている
という事ですね。いやはや英国人でありながら
これほど日本文化に通じているとは……
その熱意には敬服するほかありません。
個人的には彼の様な人物に好感を持つと同時に
本来生粋の日本人でありながらも
日本文化に疎い自分を恥ずかしく思います。
やはり、自身の国の伝統的な文化くらい
最低限把握しておくべきでしょう。
時間を見つけて勉強したいと思いました。
■学歴
ここではデービット氏の学歴を
見ていきたいと思います。
彼の出身大学はなんとオックスフォード大学
世界大学ランキングでも常に上位に位置する
世界的にレベルの高い大学です。
東大より遥かに高い位置にランクインしており
そのことからもオックスフォードがどれだけ
難関大学なのか、わかるというものです。
大学以前の学歴は残念ながらわかりませんでした。
しかしオックスフォードに入学するほどの
ハイレベルな高校に通っていた事は
間違いないと思われます。
■経歴
さて、次は経歴です。
以下は簡単な年表になります。
1965年 イギリス生まれ
1987年 米系コンサルティング会社アンダーセン・コンサルティング入社、ロンドンからニューヨークに転勤
1990年 来日。ソロモンブラザーズ証券会社入社(銀行アナリスト)
1992年 ゴールドマン・サックス証券会社入社
1998年 Managing director(取締役と同意)
2006年 Partner(共同出資者)
2007年 ゴールドマン・サックス証券会社退職
2009年 小西美術工藝社入社、取締役就任
2010年 小西美術工藝社代表取締役会就任
2011年 小西美術工藝社代表取締役会長兼社長就
ざっと年表を眺めただけでも
デービット氏の優秀さが伺えますね。
彼は現在、日本の文化遺産を補修する
小西美術工藝の社長を務めていますが以前は
「伝説の金融アナリスト」とまで呼ばれ
銀行業界に大論争を巻き起こしました。
というのも当時日本の銀行が抱えた不良債権
総額20兆円を超えるそれを暴いた人物なのです。
当然銀行側から多くの批判を受けましたが
実際に彼が告発した内容が正しかったことが
後に認められ「伝説の」と称されることに。
そして現在、上にも書きましたが
彼は300余年の歴史を持つ
小西美術工藝の社長業についています。
どういう会社なのかというと国宝などの
日本の重要文化財を補修する会社です。
昨今我国の文化や文化財が世界遺産等に
続々と登録されています。その裏には
オリンピック開催までにできるだけ
観光地としての価値を高めておきたい
という思惑があるのでしょう。
それ以外にも長く続く日本の不景気、
これを回復するための手段として
観光立国になろうとしていると思われます。
そうした国の思惑を考えると
小西美術工藝の持つ役割というのは
非常に重要なものだと言えます。
しかしデービット氏によると
日本は観光立国になるための重要な資源
つまりは豊富な文化財を全く利用できていない
と語り「宝の持ち腐れ」とまで言います。
例えば海外の文化財には
●外国語の音声端末の貸し出しサービス
●専門ガイド
●高齢者による味のあるシルバーガイド
などが当たり前に揃えられている上に
フランスのベルサイユ宮殿などは
イベントでの貸し出しなども行なっているのです。
つまりは文化財が本来もつ魅力を最大限
観光客に伝えていく努力をしているという事。
こういったことをするためには
後にも先にもお金が必要なのでが
日本はこれに全く予算をだしていません。
もちろん本当にびた一文も出していない
というわけでは勿論ないのですが
イギリス等の観光立国と比べると
桁が一つも二つもたりないのです。
それらを改善すれば実に40兆円を越える
経済効果になる、とデービット氏は計算します。
日本人であるがゆえの凝り固まった思考から
なかなかたどり着けない答えを
冷静な視点をもって導き出すデービット氏。
彼こそは今後の日本経済の復活を担う
キーパーソンの一人であると言えましょう。
■まとめ
今回は元伝説の金融アナリスト
デービット・アトキンソン氏の記事でした。
日本の文化に傾倒しながらも決して
その視点をぶれさせることをせず
冷静に日本社会の歪みをつくその有能さ
私のような凡人にはまさしく
雲の上の人物と言えるでしょう。
しかし彼の冷静で客観的な視点と思考力は
見習える部分だと思えます。
今後参考にして行きたいと思いました。
それではまた次回!バイバイ!