日本史上最初の女帝とされる第33代天皇、推古天皇。
今現在、SNS(主にX)で推古天皇が話題になっているのをご存知でしょうか?
令和の世に突如として推古天皇が話題となった理由は「頭の上にバイクが乗っている」から!
・推古天皇の頭上の物体は何故バイクのデザインをしているのか?
この記事を最後まで読んでいただければ、疑問に答えを得ることが出来るかもしれません。是非最後までお読みください。
推古天皇の頭のバイクが話題!
『推古天皇像』(部分) 土佐光芳 画・叡福寺 蔵 Wikipediaより 引用
推古天皇の頭の上にバイクが乗っているとX(旧Twitter)で話題になりました。
2024年6月22日のX(旧Twitter)トレンド欄より
推古天皇は2024年現在からみて1400年以上も前の人物。当たり前ですが当時にバイクなど存在しません。
バイクが存在しない時代にもかかわらず、バイクにしか見えないものを頭に乗せていたことからX(Twitter)で話題となりました。
2021年にも話題になっていた
「推古天皇の頭にバイクが乗っている」というコメントが何件かあり、バイク?🏍と思っていましたがこれはバイクですわ。しかもけっこういかつい。旧道を爆走しそう。 pic.twitter.com/1VRVtq0tKG
— よつば@よつばchゆっくり解説 (@Yotsubach242) February 16, 2021
実の所、「推古天皇のバイク」がネット上ではじめてバズったのは今から三年以上前、2021年の事でした。
日々あらゆるコンテンツが消費されては消えていくのがネットの世界。
しかし、何か特定のきっかけや要因があって再び話題になることも珍しくはなく、「推古天皇のバイク」もその一つと言えるでしょう。
デザイン会社がバイクを作成
GK DynamicsのFacebook より引用
デザインオフィス、株式会社GKダイナミックスが2021年に「推古天皇の頭のバイク」を3Dデータで作成していました。
流石に実物を出力してはいないようですが、いつかどこかのメーカーがお遊びで発売してくれると面白いですね。
推古天皇の頭のバイクは何?
結局のところ、「推古天皇の頭のバイク」は何なのか? 答えは恐らく髻華(うず)です。
『日本書紀』によると、元日に冠に髻華を装着した。このように、うずに髻華の字が当てられ、金属製の花飾りも髻華と呼ぶようになった。
さらに推古天皇19年(611年)の菟田野の薬猟では、徳位は金、仁位は豹尾、礼位以下は鳥尾の髻花(うず)を挿した。このように、髻華は花や造花だけでなく、豹尾や鳥尾の髪飾りも意味するようになった。Wikipedia より引用
髻華(うず)とは要するに日本における古代の髪飾りの事。
バイクのデザインは仏教由来か
推古天皇の髪飾りがバイクに似ているのは完全にただの偶然ですが、なぜあのようなデザインとなったのでしょう?
実際の所、真実は定かではありませんが仮説として仏教由来の可能性が考えられます。
なぜなら、髪飾りのデザインに仏教の影響が見て取れるから。
GK DynamicsのFacebook より引用
例えば、バイクの車輪に見えるのは仏教のシンボルの一つ、法輪。
法輪は仏教の教義を示す物として八方向に教えを広める車輪形の法具として具現化され、卍と共に仏教のシンボルとして信仰され、寺院の軒飾りにも使用された。
Wikipedia より引用
羽の生えた本体は迦楼羅(ガルダ)を連想させます。
Wikipedia より画像引用
また那羅延天の乗り物として背に乗せた姿で描かれる。これは前身のガルダが那羅延天の前身ヴィシュヌ神の乗り物であった事に由来する。
Wikipedia より引用
推古天皇は日本で仏教を広めた一人として知られており、仏教からインスピレーションを得て髪飾りをデザインしたとしても不思議ではないでしょう。
バイクに似たデザインは偶然かもしれませんが、デザインの元ネタと思われる法輪は「八方向に教えを広める車輪形の法具」です。そのため、移動を目的とするバイクと似たデザインになったのは納得できます。
推古天皇は仏教の信仰を広める自身を象徴するものとして、那羅延天の乗り物、迦楼羅(ガルダ)に法輪をつけたデザインを髪飾りとしたのかもしれません。
推古天皇の頭のバイクが話題!正体は何?デザインの由来は仏教か?【まとめ】
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