大谷翔平選手の元通訳である水原一平氏が違法賭博により抱え込んだ借金の総額と、大谷選手から盗んだ金があまりに大きい額だと発覚し注目を集めています。
この記事にたどり着いたあなたが気になるのは主に以下の事柄ではないでしょうか?
・水原一平はどうやって借金を返すのか?
・水原一平は今後どうなるのか?
結論から言うと水原氏の借金総額は62億円以上であるものの、実際は38億円程まで下がる事が予想されています。さらに、数十億円にも上る借金を水原氏は返さなく良いことも判明。
一方で、大谷選手が盗まれたお金は大谷選手に返済はされない可能性が高いです。
司法取引に応じることが報じられた水原氏の今後についても、元プロ野球選手であり現日本ハム監督、新庄剛志氏を裏切った人物から予想しました。
水原一平の借金総額は約62億円以上
水原一平氏が違法賭博により負った最終的な借金総額は約62億円以上だと判明しました。ただし、現在においては多くても約38億円程に減少していると考えられます。
※以下に引用したポストは米国内事情に詳しく大谷翔平選手に関する著書も執筆しているジャーナリスト、トムさんが運営するX(Twitter)アカウントから。
検察の得た証拠品によると、2021年12月〜2024年1月の期間に水原一平がスポーツ賭博で
勝った金額は、$142,256,769.74(約218億円)
負けた額は$182,935,206.68(約280億円)。$40,678,436.94(約62億円)の損失。
野球に賭けたという記録はない。 pic.twitter.com/17s4dklsRw
— ShoTime Talk (@ShoTimeTalk) April 11, 2024
何故、借金総額約62億円が約38億円程に減少したのか。理由は水原氏は違法スポーツ賭博の胴元マシュー・ボウヤー氏に対する約4060万ドル(約62億円)以上の借金を返すため大谷翔平選手の口座から1600万ドル(約24億円)以上を盗み、送金していたから。
He fell more than $40 million in debt to the illegal bookmaker—not named in the complaint but previously reported to be Mathew Bowyer—and stole more than $16 million from Ohtani while hiding the bank transactions from the baseball player.
(彼は、訴状では名前が挙げられていないが、以前はマシュー・ボウヤーと報道されていた違法ブックメーカーに4000万ドル以上の借金をし、野球選手から銀行取引を隠しながら、大谷から1600万ドル以上を盗んだ。)Shohei Ohtani’s Interpreter Stole $16 Million to Cover Gambling Losses, Feds Say|FRONT OFFICE SPORTS より引用(引用文下の翻訳文はDeepLによる翻訳)
つまり単純に計算した場合、62億円-24億円で38億円になるということ。
米スポーツ局ESPNなどによると、水原氏は大谷の銀行口座にアクセスし、1600万ドル以上を違法なブックメーカーに不正送金したとしている。
本当の借金は62億円を超えていましたが大谷選手から盗んだお金のおかげで現在は最悪でも38億円程に減少したわけです。では借金が残っていた場合どうするのかというと、実はもう返す必要がない可能性が高いです。
水原一平の借金は違法なので返済する必要はない
水原氏は多く見積もって未だ約38億円程の借金が違法スポーツ賭博の胴元マシュー・ボウヤー氏にありますがもう借金を返さなくともよいと考えられています。理由としては借金自体がそもそも違法な賭博によって生じたものだから。
水原氏は大谷名義の口座から少なくとも450万ドル(約6億8000万円)を、違法スポーツ賭博の胴元マシュー・ボウヤー氏に送金したとされる。また水原氏には未返済の借金があるとも報じられている。 番組に出演した国際弁護士の吉田大氏は未返済の分は「支払う必要がない」とした。
上↑の記事が書かれた時点では水原氏の盗んだ金額は約6億8000万円とされていました。盗んだ金額が24億円に変わろうと理屈は変わらないので仮にまだ返済していない借金があったとしても、借金の支払い義務を問われる可能性は低いです。
結果的にみれば借金が帳消しになった形であり、水原氏は助かったといえるでしょう。ただし、失った金額、そしてなにより信頼や友情が戻ってくることもありません。
水原一平が大谷翔平から盗んだお金は戻らない
水原一平氏は大谷翔平選手から1600万ドル(約24億円)以上を盗みましたが盗まれた約24億円が戻ってくる可能性は低いです。
水原氏が盗んだ大谷選手のお金が戻らないのは違法賭博の返金請求はカリフォルニア州の過去の判例で認められていないから。
番組に出演した国際弁護士の吉田大氏は未返済の分は「支払う必要がない」とした。ただカリフォルニア州の1946年の判例で「違法賭博の返還請求は認められていない」と指摘。「送金した約6億8000万円の返金は難しいのでは」との見解を示した。
先の項目でも触れましたが、金額が変わろうとも理屈は変わらないので結局は送金された1600万ドル(約24億円)は大谷選手の元に戻ってこない可能性が高いです。
水原一平の今後
水原一平氏の所業、銀行詐欺容疑が明らかになった今、注目が集まるのは必然的に水原氏が今後どうなるのかという部分であり、現状は司法取引に応じるという報動が出ています。司法取引に応じた場合は無罪とはいかないまでも、場合によっては大幅に減軽してもらうことが可能で、罰金や懲役を免れる可能性も。
【ロサンゼルス=後藤香代】米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手(29)の元通訳、水原一平氏(39)の違法賭博疑惑で、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は10日、水原氏が捜査当局との司法取引に応じると報じた。
司法取引とは当局が容疑者と交渉して量刑に同意をし裁判を経る事なく量刑を決める手続きのこと。簡単に言えば捜査に協力をする代わりに量刑に関しては考慮してもらう=減軽してもらうというモノ。
水原氏が司法取引によってどれほど減軽されるかは今の所不明ですが銀行詐欺の場合、多額の罰金と懲役刑を科される可能性が高い。ちなみに、具体的な刑罰の内容は以下↓。
銀行詐欺には最高100万ドル(約1億5300万円)の罰金及び最高30年の懲役が科される可能性があるという。
水原氏は違法賭博によってできた負債を返せないから大谷選手からお金を盗んだので、1億円を超える罰金を払えるとは思えません。水原氏としてはどうにか罰金を最小限に抑え、懲役も回避したいところでしょうが余程有益な情報を提供できなければ難しいと考えられます。
水原一平の今後:司法取引が行えない可能性も(追記2024年4月12日)
水原氏の狙いとして司法取引で可能な限り減軽を望む、というものが予想されていましたが現在の連邦検察官は司法取引に応じない可能性が浮上してきました。詳細は以下に引用した部分をお読みください↓
カリフォルニア州の弁護士資格を持つ清原博氏は、12日放送のテレビ朝日系「グッド!モーニング」で「もし司法取引などがなければこの金額ですから量刑としては禁錮刑15年から20年ぐらいになると思います。司法取引をすれば刑が軽くなる可能性はあります。ただし、今の連邦検察官はかなり強気で司法取引に応じない、あるいは応じたとしてもそんなに罪を軽くしないという形になるので、例え司法取引が成立してもおそらく禁錮10年ぐらいはなるだろうと思います」と解説した。
現地メディアの間でも、水原氏が司法取引に応じたとしても「禁錮6年から10年ぐらいになる見立てが情報として入っている」という。
278億円賭けた水原一平氏 司法取引応じても「禁錮10年」か 懲役刑との違いは?|Yahoo!ニュース より引用
仮に司法取引に応じたとしても最大限に減軽して禁錮6~10年となれば司法取引であわよくば無罪に、なんてことはほとんど不可能と言えます。
水原一平の今後:裁判で破産宣言の可能性も
仮に司法取引で銀行詐欺の容疑を減軽できたとしても、大谷選手から本件とは別に盗まれたお金の返済を迫る様な裁判を起こされた場合は破産宣言をするしかなくなるでしょう。返せるならそもそも違法賭博相手に借金を作ることもなく、大谷選手のお金を盗む必要もないからです。
実際、過去に同じようなケースが存在しました。詳細は以下↓。
現役時代は、総額44億円ほど稼いだという新庄だったが、実はこの大金を、母親の知り合いで実業家であるA氏に全額託し、お金の管理は一切合切任せていたという。
しかし、17年間の現役生活を経て、自分のことを誰も知らないバリ島で暮らすことを決意した新庄が、A氏の元を訪ねてお金をすべて引き出そうとすると、なんと貯金額はたったの2200万円に!
大事件であるにも関わらず、「(A氏を)問い詰めたら、会社の資金に使っていたんです。“エーッ!!”じゃない?(笑)」とにこやかに語り、新庄節をさく裂させた。新庄は裁判の末、もう8000万円手にすることができたが、このA氏は、2012年に破産宣告。44億から税金を引いた22億円は、闇に消えてしまったという。
大谷選手にとっては日本ハムの先輩である新庄剛志氏も大谷選手と同じように信頼していた人物に裏切られ、数十億円のお金を失った過去があります。
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新庄氏から金を盗んだA氏の例から考えてみても、水原氏が今後破産宣言をして逃げ切る可能性は十分考えられるでしょう。元々、今回水原氏が盗んだお金が大谷選手に戻ってくる見込みは低いですが、水原氏本人から取り立てる方向でも難しいと思われます。
水原一平が全ての罪を認める:追記2024年6月5日
Ippei Mizuhara, Shohei Ohtani’s interpreter,changed his plea to. Guilty this morning in a Santa Ana, California Federal Courtroom… He will be sentenced in October… pic.twitter.com/FsZdj5Va67
— Mona Shafer Edwards (@mse1125) June 4, 2024
6月5日、水原一平氏が全ての罪を認めたことが報道されました。
判決は10月に出る予定。刑期は最大で33年。服役後は日本へと強制送還される見込みとされます。
Ippei Mizuhara arrives at federal court in Santa Ana where he is expected to plead guilty in Shohei Ohtani fraud case. He didn’t comment but attorney says they may have remarks after the hearing. @FOXLA #FOXLA pic.twitter.com/1DZgPLxVia
— Cristy Fajardo (@fajardonews) June 4, 2024
正式な判決は10月に出ますが水原氏自ら法廷で罪を認めたので有罪は確定とみて良いでしょう。
問題は刑期ですが、水原氏が司法取引に応じた為、相応に軽減されます。最大33年からどの程度の年数引かれるかは現状不明。ただし、過去の報道では司法取引が成立した場合、禁錮6~10年という情報が現地メディアで報じられていました。
また、司法取引の合意では水原元通訳に対して被害者に賠償するよう求めています。
支払う額は現時点では大谷選手に対して1697万5010ドル、日本円にしておよそ26億5000万円、また、2022年分の追徴課税として日本の国税庁にあたる内国歳入庁に対して、114万9400ドル、日本円にしておよそ1億8000万円とされています。
被害者である大谷選手に日本円で約26憶5000万円、日本の内国歳入庁に日本円にして約1億8000万円を払えば量刑が軽減されます、がおそらく水原氏に支払い能力はありません。
大谷選手から約24億円を盗み、違法賭博の胴元であるマシュー・ボウヤー氏への借金返済に使用していた時点で水原氏に数十億単位の支払い能力がないことは推測できます。
つまり、被害者である大谷選手および日本の内国歳入庁への賠償による量刑の軽減はかなり難しいと言わざるを得ません。
司法取引の内容に被害者への賠償金の支払いが求められている以上、水原氏は条件を満たす必要がありますが肝心の金はないので、その分量刑の軽減にも期待できないという事。
これを裁判官が量刑の判断を下す前に水原元通訳が支払った場合には、量刑が軽減される可能性もあります。
服役後は日本へ強制送還されるとのこと。日本で再スタートを切れることを祈ります。
水原一平の借金総額62億以上!大谷から盗んだ金が戻らない理由とは【まとめ】
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございます。今回の内容を以下にまとめました。
・水原一平が大谷翔平から盗んだお金は帰ってこない
・水原一平の今後は司法取引の結果次第で破産宣言の可能性もある
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