ギルガメシュとスサノオの関係!メソポタミアと日本の相違点とは?

この記事は3分で読めます

前回の続きです。ギルガメシュ王とスサノオ

メソポタミアと日本。二柱の神と二つの文明の

関連性や相違点について調べてみました。

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■日本書紀にみるスサノオ神話

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日本書紀古事記とは違い本文とは別に

「一書に曰く」として異説を並べ立てています。

本来歴史書と言うのは支配階級の都合のまま

書かれるのが世の常ですが日本書紀においては

むしろ積極的に矛盾が生ずる伝承を

書き綴っています。冒頭の天地開闢の場面すら

なんと六つも異説を並べているのです。

これは

「多様でおおらかな気質が日本の本質である」

と象徴的に表していると言えます。これは

他の国では中々見られない事でしょう。

自国の神話の異説を正式な歴史書に

記載するなど、場合によっては

国家の根幹を揺るがす事もあります。

しかしそれすらも包み込むおおらかさを

この国は建国当初より持っているという事。

日本人として誇りに思えることですね。

 

当然、古事記にあった

スサノオのヤマタノオロチ退治

日本書紀には本文と異説が

四度、繰り返し並べ立てられています。

今回はその中で最も原初の姿に近い

思われる第四の物語を参考にしていきます。

 

スサノオノミコトは子であるイタケル

伴って新羅国に天降ったが新羅はこの二柱を

必要としなかった。なので二柱は船を作り

出雲に渡った。そして斐伊川の上流に訪れたとき

人を飲む大蛇が現れた。ヤマタノオロチである。

スサノオは天縄斫(あまのははきり)の剣

大蛇を退治し尾を斬ると中から一ふりの剣が

出てきた。これが「草薙の剣」である。

 

天縄斫の剣の縄(はは)とは大蛇を意味します。

つまり天津神国津神のシンボルである蛇を

切るための剣であったのです。

 

 

ギルガメシュとスサノオの共通点

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スサノオノミコトのヤマタノオロチ退治の神話は

ギルガメシュのフンババ退治と同じタイプの物語です。

 

ギルガメシュは青銅器という新しい武器をもった

文明の始まりのシンボルであり

 

スサノオは鉄器と言う新しい武器をもった

時代の始まりのシンボルだったのです。

 

二つとも新しい神(秩序)が旧い神を倒す物語で

フンババもヤマタノオロチも自然を神の形に収めた存在です。

それらを新しい金属器を持った人間の姿をした神

倒すことで人が新たな力を手に入れた事を示しています。

 

 

東西の神話の決定的相違点

 

 

このようにギルガメシュとスサノオ

東西の神話は非常に似通った性質を持っていますが

しかし決定的に相違する点があります。

 

ギルガメシュはフンババを倒した後

レバノン杉を自由に手に入れる事が出来、

5回にわたってこれを伐採し森林を破壊しました。

 

一方スサノオはヤマタノオロチを退治した後

自分の毛を抜いて

スギヒノキクスノキマキなどの

有用樹木をつくりだしました。

さらにその子イタケルも日本各地に

木の種をまいて森を作りだしたのです。

 

ここにギルガメシュ叙事詩と日本書紀

西と東の神話における自然に対する価値観

そして森に対する接し方の差が決定的に語られています。

日本書紀が編纂された八世紀ごろには

すでに日本人は植林を開始していました。

宮殿など総ての建築物に木材を使用する日本は

いち早く森林資源の重要性に気づいて

行動に移しました。そして神話にも

山に森を植える事の大切さを記したのでしょう。

 

しかし同じようにギルガメシュ叙事詩の作者も

森林の重要性、それを破壊する恐ろしさも

知っていました。乾燥地帯のメソポタミアは

日本以上に森林破壊の影響は深刻だったのに

彼らは植林という発想には至りませんでした。

メソポタミアの農耕が麦作と家畜の合体した

麦作農耕だっただめだと思われます。

森林を破壊し家畜を放逐すればミルクとタンパク源

さらに羊毛や毛皮まで得る事が出来たので

森をはやしておくより多くの収入が得られました。

同じ農耕の形をとっていたヨーロッパにおいても

植林が近世まで行われなかったことからみて

これが日本との発想の相違に至った原因でしょう。

しかしその結果メソポタミアから地中海さらに

ヨーロッパの森林は激しく破壊されてしまいました。

 

 

まとめ

 

 

ギルガメシュとスサノオ。二つの神話は

森を切り開き、その資源で人々に幸福を与える神

森を生みだし自然との共生へ人々を導く神の姿

今の私たちに伝えています。

前者の国は森林を破壊しつくし、ついには

その文明さえ崩壊してしまいました。

後者では森は守られ文明も今に至るまで維持されています。

地球環境の危機に直面している私たちが

どちらを参考にするべきかは明白ではないでしょうか。

今回の記事はこちらを参考にさせていただきました。

それではまた次回!バイバイ!

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